気づけば君が近くにいてくれた
香純ちゃん。
慰めてくれようとしていたのに、振り払ってしまってごめんなさい。
藤波くん。
様子がおかしくなった私を気にかけてくれたのに、冷たく当たってしまってごめんなさい。
ねぇ、アオイさん。
やっぱり私、変われないかもしれない。
泣いたって何も変わらないことはわかっているけれど、いくら拭っても止まらない。
枯れることを知らない涙が、とめどなく溢れてくる。
以前、勉強会の時に何かあった時に連絡を取れるようにと、香純ちゃんと藤波くんと連絡先を交換していた。
私が逃げ帰ってきてしまって、心配した2人から連絡がたくさん来ている。
香純ちゃんも藤波くんも優しすぎから。
私のことなんて、放っておいてくれて構わないのに。
今までだってそうだったんだから。
いっそのこと、嫌われてしまえば楽なのに。