気づけば君が近くにいてくれた
再び部屋に戻ってきて、着る服を選んでいた。
さて、今日は何を着ようか。
いつも通り家で勉強会とかならラフな格好でもいい?
いや、こんな朝から来るというのなら、どこかへ出かける?
頭を悩ませていると、タイミングよく香純ちゃんからメッセージが届いた。
「え、今日もジャージ?」
香純ちゃんからのメッセージには
《今日はジャージを着て待っててね!》
と書かれている。
何度確認しても間違いない。
もしかして今日も鬼ごっこをするの?
しかも朝早くから?
いや、この時間ならランニングとか?
体力がなく運動が苦手な私は、ちょっとやる気が出ない。
《今日は何するの?》
そう返したメッセージには、返事はおろかすぐに既読さえもつかない。
忙しいのかな?
家に来てから何をするのか聞けばいい。
そう思って、とりあえず言われた通りにジャージに着替えて香純ちゃんが来るのを待つことにした。