気づけば君が近くにいてくれた
「本当に2人は仲良しだね」
「へへん、羨ましいでしょ、藤波くん」
いつも一歩後ろにいる藤波くん。
藤波くんは、私が不登校になってからずっとSNSで相談に乗ってもらっていたアオイさんだった。
実は小学生の頃に藤波くんを助けたことがあって、その頃から藤波くんが私に憧れてたなんて、今でも信じられない。
そんな藤波くんは、高校生になってから私を救ってくれた。
いや、もっと前から私のことを支えてくれていた。
気づいた時には、藤波くんはずっと私の近くにいてくれていたんだ。
物理的にもそうかもしれないけれど、それ以上に。
私の心のすぐ近くにいてくれていた。
1歩を踏み出す勇気とこれからの未来への希望をくれた。
本当に感謝してもしきれない。
今の私がいるのは、香純ちゃんと藤波くんのおかげだ。