気づけば君が近くにいてくれた



「本当に2人は仲良しだね」


「へへん、羨ましいでしょ、藤波くん」



いつも一歩後ろにいる藤波くん。


藤波くんは、私が不登校になってからずっとSNSで相談に乗ってもらっていたアオイさんだった。


実は小学生の頃に藤波くんを助けたことがあって、その頃から藤波くんが私に憧れてたなんて、今でも信じられない。


そんな藤波くんは、高校生になってから私を救ってくれた。


いや、もっと前から私のことを支えてくれていた。


気づいた時には、藤波くんはずっと私の近くにいてくれていたんだ。


物理的にもそうかもしれないけれど、それ以上に。


私の心のすぐ近くにいてくれていた。


1歩を踏み出す勇気とこれからの未来への希望をくれた。


本当に感謝してもしきれない。


今の私がいるのは、香純ちゃんと藤波くんのおかげだ。





< 194 / 195 >

この作品をシェア

pagetop