二十年目の同窓会
高校三年生の五月


それは、高校の帰り道。
忘れもしない、五月の晴れた日で。

ちょうど部活帰りの時間が同じになり、最寄り駅から家まで一緒に帰っているとき。


まさに青天の霹靂だった。



「あのさ、実は彼女、できたんだ
まだ舞衣にしか言ってないから」


そう、俯きながら告白してきたのは、幼稚園からの幼なじみ、神原 稔(みのる)。


思わず目をぱちくりさせる。
稔が…?彼女ができた…!?

まさか、そんなはず。
と思っている自分がいる。



そして、走馬灯のように今までの彼を思い出す。


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