二十年目の同窓会
「高校のでしょ、私あのころ彼氏とばっか遊んでたな。
もっと舞衣や稔とも遊べばよかった~。
え、てことはアイツも来るのかもしれないのか、浩平が。
アイツが浮気さえしなければ、今ごろ結婚だって…。
ふん、ハゲてりゃいいのに」
と矢継ぎ早に話す。
浩平くんは美織の彼氏で、高校卒業してからも数年付き合っていたから結婚するのではと思っていた。
結局しなかったけど。
「うんうん、わかった。
あとは同窓会で聞くから」
電話をしたのはこちらからだけど。
こうなると二時間は電話が切れないので申し訳ないけど、残りの話は今度にしてもらう。
「じゃあ、楽しみにしてる」と切ると、ボスっと布団に飛び込んだ。