HERO~先生の攻略法~
君さえ居れば。
「で、何の用だったのー!?」


生徒指導室から教室に帰ってきた私を、取り囲むエミリ達。


「それ、が……」
「ま、さ、か!!愛の告白?」
「違うっ!これ!」


髪をかきあげると、ピアスを見せる私。


「耳がどうかしたの?」
「もっと、よく見て……」
「えっ!!
くるみピアスしていたの!?」


だよね。
普通気付かない。


だって、学校に行く時は透明の目立たないタイプのピアスに変えている。
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