HERO~先生の攻略法~
「本当?」
「うん、凄く大事!」


秋の表情が穏やかに切り替わる。


「突き飛ばしてごめんな……。
怪我とかしてないか……?」
「大丈夫だよ」
「なら良かった」


秋が私の体を細やかに気遣ってくれる。


子供みたいに純粋で、優しい人なんだと思えた。


「俺のピアス。
肌身離さないで__」
「うん、学校以外ではずっと付けているよ!
私の宝物だもん!」
「良かった。
俺、くるみを独り占めしたい__」

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