HERO~先生の攻略法~
「お前、お嬢様か?」
「あ、うん。
皆にはそう言われる……」
「とりあえず、いつもの時間に通話するから起きとけよ!」
「うん!」
「じゃあ、またな!」


秋と別れて家に入る。


出来たてのお米が炊ける匂いに、揚げ物をしている音がする。


私に気付いたら何か言われるだろう。


ビクビクしながら、部屋に続く階段を登った。


「くるみちゃん。
話が有るの__」


私の気配に気付いた母親が、部屋にやってきた。
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