HERO~先生の攻略法~
「言いたく無いかな?」


そう言った先生の表情は泣きそうに見えた。


今、自分の体を確認してみると、服で隠せていない痣は少しだけ……


これに気付いてくれて、心配してくれている。


「言いたくないなら無理には聞かない。
ただ、気が向いたら話してくれよ……」
「ありがとうございます」


それは、教師としての行動。


「体には気を付けるんですよ?」
「はい!」


生徒指導室を出ると、掃除をして、午後の授業。


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