HERO~先生の攻略法~
「そうじゃない……」
「嘘付くんじゃねえよ!」


秋がそう言ったと同時に、身体に走る激痛。


こんなんだったら、前の彼女も秋から離れたかったんだと思う。


こんな人とは付き合えない。


何時まで、殴られるのだろうかという恐怖に怯えながら体を丸めた。


痛い、痛い。


ほんのわずかな間でも、彼氏だった人にこんな扱いをされる自分が惨めで堪らない。


そう思った瞬間、秋の暴力が止まった。


な、に?


もう、満足出来た?
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