HERO~先生の攻略法~
「ごめんなさい」
「なんかさ、くるみ冷たくなったよ……。

本当のくるみはそんな子じゃないんだから、目をさませよ……」


そう言いながら、飛んで来たのは平手で頬がピリピリと痛む。


「こういうの辞めてって言ったじゃない……」
「くるみがおかしいからだろ!!」


感情を操作出来なくなった秋が、そう叫ぶ。


「私、もう帰るよ。

ピアスは処分していて……」


そう口にした私を、恨みのこもった視線で睨む秋から離れた。


「ち、ちょっと待てよ……」
「ごめん。学校がある、の……」
「学校!?今そんな事いっている場合じゃないだろ!!」


< 271 / 425 >

この作品をシェア

pagetop