HERO~先生の攻略法~
太ももに激痛が走り、殴られた事を理解する。

さっきまで手出しはしないと言っていたのに、呆れてしまう。


「どうせ、お前ら出来てるんだろ!!」


秋の勘違いにより、一方的に殴られるが前程の恐怖は感じない。


体を丸め、秋が諦めてくれるのを待った。


直ぐにエンジン音が聞こえたかと思うと、秋の暴力がピタリと止まる。


俯いていた顔を上げると、先生の車が見えた。


来てくれた__


でも、こんなになった私を見せたら先生に心配を掛けてしまう。





< 272 / 425 >

この作品をシェア

pagetop