HERO~先生の攻略法~
大好きな人がそんなに前から、私の事を気に掛けてくれていた。


なんだか、心が暖かくなってゆく。


「俺。こんなんじゃ子供みたいですね。

ちょっと頭冷やす為にシャワー浴びるんで、何時でもメッセージ下さい……」


そのままでいいと伝えたいのに。


「はい……」


電話が切れても幸せ感が残っている。


幸福感を感じたまま、ベッドで横になると布団に潜り込んだ。


自分の身体から、微かに先生の車の中の匂いがするような気がして落ち着く。




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