HERO~先生の攻略法~
紅茶を飲み終わったら、ふぅーと溜息を漏らす。


「先生の部屋って凄くオシャレ……」
「ありがとうございます」
「色んな部屋みたいけど、ダメですよね?」
「大丈夫ですよ」
「ほ、本当です、か?」


リビングから見えるのは、ひとつのドアとスライド式の扉。

ドアの前に立つと、先生が私を抱き締める。


「此処は寝室ですよ……」


引き締まった腕が__

大好きな匂いが__

私の欲望を掻き立てる。


ずっと、このままで居たい。


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