HERO~先生の攻略法~
「へっ?
くるみは、先生と付き合っているの?」
「そう、なの……」


てっきり怒ると思っていた母親が笑顔を浮かべる。


「先生。娘を宜しくお願いします。

ただ、たまには此処(家)に顔を出しに来てくださいね」
「はい。ありがとうございます」


なんだろう。

うちの親の事を頭の固い人間だと思っていたけど、逆なのかも知れない。


家族なのに、今まで勘違いしていた。


「でも、教師の立場上を考えたら、一緒に住んでいる事はばれないようにしなくちゃいけないのかしら?」
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