悪魔な太陽くんと餌の私

とんでもない単語を言われて、私は顔を真っ赤にする。

そういえば、インキュバスやサキュバスって、そういうエッチなことをする魔物だって、なにかの漫画で見たことがある。


「へ、変態!! そんなのがゴハンなんて、信じらんない!」

「そういう反応なんだ。雨夜さんってウブだね」

「っ!?」


真っ赤になってしまった私をみて、春日くんはサディスティックに笑う。



「潔癖そうだもんね。いかにも真面目に生きてきましたって感じ。俺、そういうお綺麗な人間って大嫌い」

「奇遇だね、私も春日くんが大嫌いだよ。というわけで、嫌いな者同士、お互い今後も関わりなく生きていこう」



だから、早くここから帰して。

そんな気持ちを込めてにらみつけると、春日くんはにっこりと、怖気のする笑みを浮かべた。



「雨夜さんは、嫌いな人間とは関わらないタイプなんだね。俺は、嫌いな人間って虐めたくなるタイプなんだ」

「は?」

「そういう意味で、雨夜さんって最高だよ。俺の美味しいゴハンになってね?」

「はぁ!?」
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