合わせ鏡の呪縛~転生して双子というカテゴリーから脱出したので、今度こそ幸せを目指します~
氷の美姫(七)
「そうですね、一度やってみます」
「また、結果を聞かせてくれ」
「はい」
「さて、お腹も満たしたことだし、買い物に行きたいところなんだが」
「どこか行きたいところがあるんですか? いいですよ。先ほども言いましたが、別に何か欲しいものがあったわけでもないですし」
「いや、そういうわけにもいかないさ。なにせ、仕事を半分ももらってもらったんだから」
「そうですね、じゃあ、これは貸一つということで。今度何かあった時、お願い事聞いて下さいね」
「ああ、もちろんだ。ソフィアの願い事なら、なんでも叶えてあげるよ」
そんな何気ないやりとりが、やはり私には心地いい。
友達すらいなかった私には、恋なんてどういうものかは分からない。
でも、こんな風だったら、それもいいのかもしれないと思う自分がいた。
キースから二つ返事をもらうと、手を引かれたまま歩き出した。
「また、結果を聞かせてくれ」
「はい」
「さて、お腹も満たしたことだし、買い物に行きたいところなんだが」
「どこか行きたいところがあるんですか? いいですよ。先ほども言いましたが、別に何か欲しいものがあったわけでもないですし」
「いや、そういうわけにもいかないさ。なにせ、仕事を半分ももらってもらったんだから」
「そうですね、じゃあ、これは貸一つということで。今度何かあった時、お願い事聞いて下さいね」
「ああ、もちろんだ。ソフィアの願い事なら、なんでも叶えてあげるよ」
そんな何気ないやりとりが、やはり私には心地いい。
友達すらいなかった私には、恋なんてどういうものかは分からない。
でも、こんな風だったら、それもいいのかもしれないと思う自分がいた。
キースから二つ返事をもらうと、手を引かれたまま歩き出した。