合わせ鏡の呪縛~転生して双子というカテゴリーから脱出したので、今度こそ幸せを目指します~
魔物の肉(六)
今度はちゃんと前を見て、ギルド長の目を見て話す。
ここまで来たのだ、言いたいことはちゃんと言おう。
もうこれ以上、恥の上塗りになるようなこともないはずだから。
「確かにそれは有難い話だ。冒険者をケガや歳で辞めた奴らが、荒くれていく姿なんて、仲間として見たくないからな」
「で、どうなんだ、ギルド長」
「魔物の肉ですか? んー、じゃ、いっちょ確認しますか」
ギルド長は立ち上がると、私たちが来た受付の方へ歩き出す。
どうやら付いて来いということらしい。
確認……。
その言葉に嫌な予感しかしないのは、おそらく私の気のせいではないだろう。
「おーい、この中で魔物の肉を食ったことある奴はいるか?」
ギルド長は受付嬢の前に立つと、そのまま大きな声でその場にいた冒険者たちに尋ねた。
明らかにその場にいた冒険者達が怪訝な顔をしている。
ああ、なんでみんなこうもストレートに聞くのだろう。
もうちょっと、オブラートに包むという考えはこの国にはないのかしら。
「ギルド長、食うんすか」
「さすが、ギルド長。あの顔は何でも食うな」
「違いない」
ここまで来たのだ、言いたいことはちゃんと言おう。
もうこれ以上、恥の上塗りになるようなこともないはずだから。
「確かにそれは有難い話だ。冒険者をケガや歳で辞めた奴らが、荒くれていく姿なんて、仲間として見たくないからな」
「で、どうなんだ、ギルド長」
「魔物の肉ですか? んー、じゃ、いっちょ確認しますか」
ギルド長は立ち上がると、私たちが来た受付の方へ歩き出す。
どうやら付いて来いということらしい。
確認……。
その言葉に嫌な予感しかしないのは、おそらく私の気のせいではないだろう。
「おーい、この中で魔物の肉を食ったことある奴はいるか?」
ギルド長は受付嬢の前に立つと、そのまま大きな声でその場にいた冒険者たちに尋ねた。
明らかにその場にいた冒険者達が怪訝な顔をしている。
ああ、なんでみんなこうもストレートに聞くのだろう。
もうちょっと、オブラートに包むという考えはこの国にはないのかしら。
「ギルド長、食うんすか」
「さすが、ギルド長。あの顔は何でも食うな」
「違いない」