合わせ鏡の呪縛~転生して双子というカテゴリーから脱出したので、今度こそ幸せを目指します~
二人の時間(四)
「そんな、大丈夫です。さ、さすがに、このままお膝の上なんて」
「嫌か?」
「い、嫌ではないですが……」
そう好きだと自覚した瞬間から、キースに触れあうのは嫌ではないのだ。
歩く時は手を繋ぎたいと思うし、抱きしめられると心地いいのだ。
だから余計に困る。まだ正式に婚約が決まったわけではないのに、
さすがにこれはまずいだろう。
きっとお父様が出迎えていたら、びっくりして倒れてしまうわ。
「私にもキース様にも最低限の貴族としての体面があります。馬車が着いたら、エスコートして下さいますか?」
キースの顔を見上げると、キースの顔もほんの少し赤い。
ドキドキしているのは自分だけではないという事実が、ほんの少し安心させてくれる。
「ふふふ」
「ん?」
「なんでもありません」
私はキースにもたれ掛かり、体を預けた。
「嫌か?」
「い、嫌ではないですが……」
そう好きだと自覚した瞬間から、キースに触れあうのは嫌ではないのだ。
歩く時は手を繋ぎたいと思うし、抱きしめられると心地いいのだ。
だから余計に困る。まだ正式に婚約が決まったわけではないのに、
さすがにこれはまずいだろう。
きっとお父様が出迎えていたら、びっくりして倒れてしまうわ。
「私にもキース様にも最低限の貴族としての体面があります。馬車が着いたら、エスコートして下さいますか?」
キースの顔を見上げると、キースの顔もほんの少し赤い。
ドキドキしているのは自分だけではないという事実が、ほんの少し安心させてくれる。
「ふふふ」
「ん?」
「なんでもありません」
私はキースにもたれ掛かり、体を預けた。