廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
「ダリオン様は、アルカディアの国王陛下に会ったことがあるのですか?」
「いや。私はない。だが、ユグリス殿下は何度か会ったそうだ」
「そうですか……」
「アルカディアの国王陛下がどうかしたの?」
おばあ様が不思議そうな表情で尋ねてきた。
何て答えればいいだろう。
アルカディアの国王陛下なら、お母様の故郷を知っているのではないか?と思ったなんて。
東の部族の出身ということ以外、私はなにも知らない。
お母様も周りの人も、頑なに教えてくれなかったのだ。
でも、今さら故郷を調べたところでお母様は亡くなっているし、結局なにも変わらない。
私は一旦全てを忘れ、おばあ様に答えた。
「えっと……暗殺未遂事件を生き延びて、見事国王に返り咲いた方に興味がありまして」
「いや。私はない。だが、ユグリス殿下は何度か会ったそうだ」
「そうですか……」
「アルカディアの国王陛下がどうかしたの?」
おばあ様が不思議そうな表情で尋ねてきた。
何て答えればいいだろう。
アルカディアの国王陛下なら、お母様の故郷を知っているのではないか?と思ったなんて。
東の部族の出身ということ以外、私はなにも知らない。
お母様も周りの人も、頑なに教えてくれなかったのだ。
でも、今さら故郷を調べたところでお母様は亡くなっているし、結局なにも変わらない。
私は一旦全てを忘れ、おばあ様に答えた。
「えっと……暗殺未遂事件を生き延びて、見事国王に返り咲いた方に興味がありまして」