堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
16.招待されました
あのまま王と王妃が二人を放っておくとは思えなかった。むしろ、ジルベルトとしては関わりたくないのだが。だがそうやって大人しくしてくれないのがあの二人。
「建国記念パーティが開かれます。警備の計画をお願いします」
サニエラがすっと一枚の紙を差し出す。
「それから団長は、この警備から外れるようにと、陛下から直々の命が出ておりますので」
もう一枚、別な紙を差し出された。それは封書。見るからに招待状。嫌な予感しかしない。しかもなぜこの招待状をサニエラが手にしているのか。
「わかっていますよね? くれぐれも警備責任者とかにならないように。わかっていますよね? 大事なことだから二回言いますよ。くれぐれも警備責任者にならないように」
二回も言われた。
「ああ、わかっている。警備責任者はサニエラ、お前に任せる」
ジルベルトが責任者にならないのであれば、あとはサニエラしかいない。
「わかってくださり、感謝いたします。では、当日の配置表もお待ちしております」
言い、サニエラは団長室を出ていく。
「建国記念パーティが開かれます。警備の計画をお願いします」
サニエラがすっと一枚の紙を差し出す。
「それから団長は、この警備から外れるようにと、陛下から直々の命が出ておりますので」
もう一枚、別な紙を差し出された。それは封書。見るからに招待状。嫌な予感しかしない。しかもなぜこの招待状をサニエラが手にしているのか。
「わかっていますよね? くれぐれも警備責任者とかにならないように。わかっていますよね? 大事なことだから二回言いますよ。くれぐれも警備責任者にならないように」
二回も言われた。
「ああ、わかっている。警備責任者はサニエラ、お前に任せる」
ジルベルトが責任者にならないのであれば、あとはサニエラしかいない。
「わかってくださり、感謝いたします。では、当日の配置表もお待ちしております」
言い、サニエラは団長室を出ていく。