堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
淹れてもらったお茶に口をつける時間もなく、ジルベルトは「後を任せる」と言って席を立った。
仕方なくサニエラは、飲まれなかったお茶を自分で飲むことにした。
ジルベルトが向かった先は、この建物とは別の建物内にある第零騎士団団長室。ノックをしてそこに入ると、そこにはそれなりの人物がすでに待っていた。
第零騎士団団長のショーン、諜報部部長のダニエルが並んで座っていて、その向かい側にいるのがエレオノーラ。そう、今日は見るからにエレオノーラなのだ。けしてレオンではない。
「悪いな、呼び出して。まあ、座れ」
とショーンに促されたのは、エレオノーラの隣の場所だった。ジルベルトが隣に座ると、彼女はこちらに顔を向けて、ニコリと笑う。
うん、可愛い、とジルベルトは心の中で思った。
「まあ、それで、だな。とりあえずは、結婚おめでとう」
というショーンのセリフは棒読み。
「ああ、ありがとう」
「それで、だな……」
とショーンは相変わらず歯切れが悪い。
仕方なくサニエラは、飲まれなかったお茶を自分で飲むことにした。
ジルベルトが向かった先は、この建物とは別の建物内にある第零騎士団団長室。ノックをしてそこに入ると、そこにはそれなりの人物がすでに待っていた。
第零騎士団団長のショーン、諜報部部長のダニエルが並んで座っていて、その向かい側にいるのがエレオノーラ。そう、今日は見るからにエレオノーラなのだ。けしてレオンではない。
「悪いな、呼び出して。まあ、座れ」
とショーンに促されたのは、エレオノーラの隣の場所だった。ジルベルトが隣に座ると、彼女はこちらに顔を向けて、ニコリと笑う。
うん、可愛い、とジルベルトは心の中で思った。
「まあ、それで、だな。とりあえずは、結婚おめでとう」
というショーンのセリフは棒読み。
「ああ、ありがとう」
「それで、だな……」
とショーンは相変わらず歯切れが悪い。