堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
ショーンはエレオノーラが提出した退団願いを、縦にビリッと破った。そしてそれらを重ねるとまたビリッと破り、四分割にされてしまう。
「エレオノーラ・リガウン。君は今までもこれからも、第零騎士団諜報部潜入班の所属だ。わかったね」
はい、とエレオノーラは頷いた。それを見て、ショーンはやっと安心した。
エレオノーラの退団願いを総帥に提出したら、めちゃくちゃ怒られるのが目に見えているからだ。
「あぁ、良かった。これで安心だ。総帥、怒るとめちゃくちゃ怖いんだもん」
とショーンが呟いたことに、他の三人は気付いていない。
「ところで、リガウン団長。妹と会うのが今日で十三回目というのはどういうことでしょうか。確か、十一回目で結婚申請書を提出して、十二回目は両親との食事会であったと記憶しております。それ以降、妹には会えていない、と?」
「エレオノーラ・リガウン。君は今までもこれからも、第零騎士団諜報部潜入班の所属だ。わかったね」
はい、とエレオノーラは頷いた。それを見て、ショーンはやっと安心した。
エレオノーラの退団願いを総帥に提出したら、めちゃくちゃ怒られるのが目に見えているからだ。
「あぁ、良かった。これで安心だ。総帥、怒るとめちゃくちゃ怖いんだもん」
とショーンが呟いたことに、他の三人は気付いていない。
「ところで、リガウン団長。妹と会うのが今日で十三回目というのはどういうことでしょうか。確か、十一回目で結婚申請書を提出して、十二回目は両親との食事会であったと記憶しております。それ以降、妹には会えていない、と?」