堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
5.お仕事です
ダニエルと共に第零騎士団の団長室へと入ると、ショーンが難しい顔をしてソファに座っていた。
「お久しぶりです、団長」
エレオノーラがレオンとして、ペコリと頭を下げる。
「まあ、先日の結婚式で会ったばかりだが。レオンとしては久しぶりだな。まあ、そこに座れ」
エレオノーラはダニエルと並んで、ショーンの向かい側のソファに腰を落とした。
「ああ、そうだ。ジルの話は聞いたか? お前に会えないがために、大暴れしたという件は」
今にも大笑いしそうなショーンの顔。本当にあのジルベルトが大暴れしたというのは、本当なのだろう。しかもダニエルも隣でニヤニヤと顔を崩し始めている。
「はい、聞きました。あの、本当にすいません、ご迷惑をおかけしました」
エレオノーラはなぜか謝罪しなければいけないような気になった。それと同時に、ただただ恥ずかしい気持ちにも襲われる。
あの場にいなくてよかった、という思いと、このように噂になるジルベルトの姿を見ておきたかったという思いが込み上げてきた。
「お久しぶりです、団長」
エレオノーラがレオンとして、ペコリと頭を下げる。
「まあ、先日の結婚式で会ったばかりだが。レオンとしては久しぶりだな。まあ、そこに座れ」
エレオノーラはダニエルと並んで、ショーンの向かい側のソファに腰を落とした。
「ああ、そうだ。ジルの話は聞いたか? お前に会えないがために、大暴れしたという件は」
今にも大笑いしそうなショーンの顔。本当にあのジルベルトが大暴れしたというのは、本当なのだろう。しかもダニエルも隣でニヤニヤと顔を崩し始めている。
「はい、聞きました。あの、本当にすいません、ご迷惑をおかけしました」
エレオノーラはなぜか謝罪しなければいけないような気になった。それと同時に、ただただ恥ずかしい気持ちにも襲われる。
あの場にいなくてよかった、という思いと、このように噂になるジルベルトの姿を見ておきたかったという思いが込み上げてきた。