堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
6.会食です
「呼び出して悪いな」
昼食の時間。食堂の個室。第一騎士団からジルベルトが一人、相手の第零騎士団からは三人。完全アウェイな感じがするジルベルト。だが、ジルベルトが席に座った時のショーンの第一声はそれだったし、隣にはレオンとしてエレオノーラがいて、そのショーンの隣にはダニエルがいる。
「何かあったのか?」
ジルベルトが尋ねると、またショーンは歯切れ悪く答える。
「まあ、あれだ。陛下の隣国視察の件だ」
「ああ、あれか。だが、第零には関係ないだろう。護衛としてつかなければならないのは第一だからな。今、それの人選で悩んでいるところだが。第零からも人を出したいのか?」
ジルベルトの指摘はごもっとも。第零騎士団が隣国視察に関わるという話は今まで耳にしたことはない。だから、これからそれの相談をしたいのだ。
「いや、そういうわけではないのだが。陛下の通訳の件は知っているだろ?」
昼食の時間。食堂の個室。第一騎士団からジルベルトが一人、相手の第零騎士団からは三人。完全アウェイな感じがするジルベルト。だが、ジルベルトが席に座った時のショーンの第一声はそれだったし、隣にはレオンとしてエレオノーラがいて、そのショーンの隣にはダニエルがいる。
「何かあったのか?」
ジルベルトが尋ねると、またショーンは歯切れ悪く答える。
「まあ、あれだ。陛下の隣国視察の件だ」
「ああ、あれか。だが、第零には関係ないだろう。護衛としてつかなければならないのは第一だからな。今、それの人選で悩んでいるところだが。第零からも人を出したいのか?」
ジルベルトの指摘はごもっとも。第零騎士団が隣国視察に関わるという話は今まで耳にしたことはない。だから、これからそれの相談をしたいのだ。
「いや、そういうわけではないのだが。陛下の通訳の件は知っているだろ?」