堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
6.教えてください
例の話し合いの次の日、リガウン侯爵家の使いという者がやって来た。要約すると、ジルベルトが次の休暇にエレオノーラに会いたいのだが、都合はどうかという内容。それを断る理由はフランシア子爵家には無いため、もちろん快諾。
「フレッド兄さま」
仕事から戻ってきた三番目の兄を見つけ、エレオノーラは声をかけた。
「リガウン団長は、どのような女性が好みかわかりますか?」
妹の突拍子もない質問に、フレディの眼鏡がずれた。慌てて、左手の人差し指で押し上げる。
「エレン、何かあったのか?」
「いえ。ほら、リガウン団長とお会いするので、せっかくならば団長のお好みの女性を演じようかと思ったのですが。情報部のお兄さまであれば、その辺の情報を持ち合わせているかと思いまして」
「うーん」
そこでフレディは腕を組んだ。情報部らしく、脳内データベースを検索中、検索中、検索中。お探しのキーワードに一致する結果は見つかりませんでした。
「フレッド兄さま」
仕事から戻ってきた三番目の兄を見つけ、エレオノーラは声をかけた。
「リガウン団長は、どのような女性が好みかわかりますか?」
妹の突拍子もない質問に、フレディの眼鏡がずれた。慌てて、左手の人差し指で押し上げる。
「エレン、何かあったのか?」
「いえ。ほら、リガウン団長とお会いするので、せっかくならば団長のお好みの女性を演じようかと思ったのですが。情報部のお兄さまであれば、その辺の情報を持ち合わせているかと思いまして」
「うーん」
そこでフレディは腕を組んだ。情報部らしく、脳内データベースを検索中、検索中、検索中。お探しのキーワードに一致する結果は見つかりませんでした。