堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
ただ、一つ気になることがあった。ここから学院に通う、となると、制服姿をジルベルトに見られてしまうというわけで。なぜか微妙に恥ずかしい。微妙どころではない。猛烈に恥ずかしい。まだ制服を着ていないにも関わらず、顔中が熱くなってしまった。
「どうしたの? エレン」
「いえ、なんか。制服を着るのが恥ずかしいといいますか。ええ、恥ずかしいのです。恥ずかしい以外の言葉が思い浮かびません」
顔中を赤く染めながら、エレオノーラは義母に本音を漏らした。漏らしたところでどうにかなるとは思えないのだが。
「大丈夫よ、あなたになら似合うわ。制服が似合うというのも若さの特権よ」
フォローになっているような、なっていないような義母の言葉。
「ほら、あのジルがこの学院の制服を着ているところを想像してごらんなさい。似合わないから」
そう言われ、エレオノーラは想像してしまった。うん、間違いなく似合わない、ということだけはなんとなくわかった。
「では、早速合わせてみましょうね」
あれ、いつの間にそんな話になったのだろう、とエレオノーラは首を傾げた。
「どうしたの? エレン」
「いえ、なんか。制服を着るのが恥ずかしいといいますか。ええ、恥ずかしいのです。恥ずかしい以外の言葉が思い浮かびません」
顔中を赤く染めながら、エレオノーラは義母に本音を漏らした。漏らしたところでどうにかなるとは思えないのだが。
「大丈夫よ、あなたになら似合うわ。制服が似合うというのも若さの特権よ」
フォローになっているような、なっていないような義母の言葉。
「ほら、あのジルがこの学院の制服を着ているところを想像してごらんなさい。似合わないから」
そう言われ、エレオノーラは想像してしまった。うん、間違いなく似合わない、ということだけはなんとなくわかった。
「では、早速合わせてみましょうね」
あれ、いつの間にそんな話になったのだろう、とエレオノーラは首を傾げた。