堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
「あ、その先生は、先々月学院にいらした先生です。第零騎士団から来たみたいです」
 ジェイがエレオノーラの視線の先に気付いたのか、そう説明してくれた。

「そうそう、エレンちゃんに頼みたいのもこんな内容だから」
 ドロシーが言うこんな内容とはフレディの名前が書いてあるところの記事だ。

「これがアンケート用紙ね。明後日までに書いてきてもらえると助かるな」

 エレオノーラはドロシーから一通の封筒を受け取った。ドロシーは楽しそうに笑っていた。
 とりあえず諜報部長であるダニエルに相談しなければならないな、とエレオノーラは思った。
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