堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
6.検討させてください
「はい、ソラさん」
クリスが手を上げた女子生徒の名前を呼んだ。
「あの、部長。その配役逆転となったとき、どのような基準で配役を決め直すのでしょうか」
おずおずとソラと呼ばれた女子生徒が尋ねた。
「うん、いい質問だね。せっかくもらった配役は失いたくないよね。基本的には自分のパートナーと交換だ」
それを聞いて、ソラはほっと息を漏らした。
このとき、クリスの答え方も理想的だな、とエレオノーラは思った。質問のしやすい環境を作ってくれる答え方。
人前で質問をする、ということにはなぜか勇気がいる。それでもそうやって発言しやすい環境を作るというのは、やはりまとめる側の力量によるものだと思っている。
「あれ? そしたら、エレンさんはどうするの?」
キャシーが聞いた。今までの配役でパートナーと役交換という設定であればエレオノーラの出番は無い。
クリスが手を上げた女子生徒の名前を呼んだ。
「あの、部長。その配役逆転となったとき、どのような基準で配役を決め直すのでしょうか」
おずおずとソラと呼ばれた女子生徒が尋ねた。
「うん、いい質問だね。せっかくもらった配役は失いたくないよね。基本的には自分のパートナーと交換だ」
それを聞いて、ソラはほっと息を漏らした。
このとき、クリスの答え方も理想的だな、とエレオノーラは思った。質問のしやすい環境を作ってくれる答え方。
人前で質問をする、ということにはなぜか勇気がいる。それでもそうやって発言しやすい環境を作るというのは、やはりまとめる側の力量によるものだと思っている。
「あれ? そしたら、エレンさんはどうするの?」
キャシーが聞いた。今までの配役でパートナーと役交換という設定であればエレオノーラの出番は無い。