堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
「そうか。この記事はドロシーが書いたのか」

「そうよ。私だから、エレンちゃんは引き受けてくれたのよ」
 ふむ、とアレックスは腕を組んだ。

「ドロシー。君だからこそ頼みたいことがあるのだが」

「はい、なんでしょう?」
 そこでドロシーはカップをテーブルの上に置いた。

「この留学生を、生徒会の方に引き入れて欲しい」
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