堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
彼女の脳内検索システムでの検索が完了したのだろう。すっと立ち上がると、ぐるりと迂回してカウンターからこちら側に来てくれた。
「あ、申し遅れました。私、図書委員のサリーと申します」
「エレンです」
「ああ、やはり。バーデールからの留学生ですね。私は同じ二学年ですが、隣のクラスです。ドラギラに興味を持っていただけて、嬉しいです」
銀縁眼鏡が彼女にクールな印象を与えるのに、笑うと浮かんでくるえくぼがそれに反する。
「ドラギラの歴史を調べたいからという理由で歴史コーナーを捜すよりも、当時の生活であればファッションの成り立ちや娯楽について書いてある本を選ぶといいのですよ」
そして、彼女が差し出した本は、マナーについての本だった。こちらには服装について記載があり、今の服装になるまでの変遷がイラスト付きで載っていた。
「あ、申し遅れました。私、図書委員のサリーと申します」
「エレンです」
「ああ、やはり。バーデールからの留学生ですね。私は同じ二学年ですが、隣のクラスです。ドラギラに興味を持っていただけて、嬉しいです」
銀縁眼鏡が彼女にクールな印象を与えるのに、笑うと浮かんでくるえくぼがそれに反する。
「ドラギラの歴史を調べたいからという理由で歴史コーナーを捜すよりも、当時の生活であればファッションの成り立ちや娯楽について書いてある本を選ぶといいのですよ」
そして、彼女が差し出した本は、マナーについての本だった。こちらには服装について記載があり、今の服装になるまでの変遷がイラスト付きで載っていた。