堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
「うん、そうだね。生徒会役員の中ではハリーが適任だ。だが、ベルニスがそれを望んでいない」
「どうして?」
「彼女は男性の護衛は嫌だと言っている。まあ、あれだ。男性が苦手なのだ」
困ったものだね、とアレックスは肩をすくめた。
きっと蝶よ花よと屋敷の中で大事に育てられた箱入り令嬢にとって、異性というのは慣れない相手なのだろう。
「まあ、護衛と言っても何もそんなに重々しいらしいものではない。ただ、卒業パーティのときに彼女の側にいてくれればいい。私も、常に彼女の側にいられるわけではないから」
「ちなみに、ベルニスさんの護衛というのであれば、男装も可能ですが」
「ああ、そうだった。君のあの男役は見事だった。だが、ベルニスはそれを望んでいないので、普通でお願いしたい」
「どうして?」
「彼女は男性の護衛は嫌だと言っている。まあ、あれだ。男性が苦手なのだ」
困ったものだね、とアレックスは肩をすくめた。
きっと蝶よ花よと屋敷の中で大事に育てられた箱入り令嬢にとって、異性というのは慣れない相手なのだろう。
「まあ、護衛と言っても何もそんなに重々しいらしいものではない。ただ、卒業パーティのときに彼女の側にいてくれればいい。私も、常に彼女の側にいられるわけではないから」
「ちなみに、ベルニスさんの護衛というのであれば、男装も可能ですが」
「ああ、そうだった。君のあの男役は見事だった。だが、ベルニスはそれを望んでいないので、普通でお願いしたい」