堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
「卒業パーティの警備責任者は私が引き受けよう」
 ぶっ潰すことに乗り気ではなかったジルベルトではあるが、グリフィン公爵という名に反応したのだろう。

「私は、ベルニスさんの護衛に」

「私は教師という立場でパーティに参加する」
 フレディの眼鏡がキラリと光った。

「では、第零は外を囲もう」

「ところで」
 エレオノーラが口を挟んだ。「もう、犯人は卒業パーティに現れること大前提になっておりますが、それで間違いないのでしょうか?」

「俺が犯人なら、そこを狙うな」
 ショーンが言う。
「私もだ」
 ダニエル。
「私もです」
 フレディ。

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