堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
18.完全懲悪です
エレオノーラが内側から扉を叩いた。多分、外には見張りがいるはず。
「どうかしたのか」
扉の向こう側から男の声が聞こえた。
「あの、すいません。ちょっと苦しくて」
エレオノーラの苦しい、という言葉が引っかかったのだろう。何よりもお頭からは大事な人質と聞いているその見張りの男たち。
カチャリと鍵の開く音がした。
「どうした?」
「すいません、ドレスが苦しくて。少し、後ろを緩めていただけないでしょうか?」
エレオノーラが少し頬を染めながら、艶めかしく男を見上げると、その男がゴクリと生唾を飲み込む音が聞こえた。エレオノーラは彼に背を預ける。その男がエレオノーラの背に触れようとした途端。
ゴッという派手な音が聞こえた。その音の発生源はその男。
「どうかしたのか」
扉の向こう側から男の声が聞こえた。
「あの、すいません。ちょっと苦しくて」
エレオノーラの苦しい、という言葉が引っかかったのだろう。何よりもお頭からは大事な人質と聞いているその見張りの男たち。
カチャリと鍵の開く音がした。
「どうした?」
「すいません、ドレスが苦しくて。少し、後ろを緩めていただけないでしょうか?」
エレオノーラが少し頬を染めながら、艶めかしく男を見上げると、その男がゴクリと生唾を飲み込む音が聞こえた。エレオノーラは彼に背を預ける。その男がエレオノーラの背に触れようとした途端。
ゴッという派手な音が聞こえた。その音の発生源はその男。