堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
ピシッと片膝をつき、顔を上げてリーダー格の男の顔を見上げるエレオノーラ。彼からしたら、空からではなく、天井からまるで天使が降り立ったように見えた、かもしれない。
「私を置いて行かれるのですか?」
彼女はすっと立ち上がる。清楚な笑いと、そのドレス姿がエレオノーラを天使に見せている要因かもしれない。が、彼は一歩後ずさる。目の前にいるのは天使ではない、ということに気付いたのだろう。
「一体、どこから現れた」
「あら。今、見ていたのでしょう。上からです」
エレオノーラは右手の人差し指を立て、上を指し示す。そして、ニッコリ笑う。悪魔の笑み。
「貴様、ただ者では無いな」
その男はもう一歩後ずさる。
「往生際が悪いですね」
「私を置いて行かれるのですか?」
彼女はすっと立ち上がる。清楚な笑いと、そのドレス姿がエレオノーラを天使に見せている要因かもしれない。が、彼は一歩後ずさる。目の前にいるのは天使ではない、ということに気付いたのだろう。
「一体、どこから現れた」
「あら。今、見ていたのでしょう。上からです」
エレオノーラは右手の人差し指を立て、上を指し示す。そして、ニッコリ笑う。悪魔の笑み。
「貴様、ただ者では無いな」
その男はもう一歩後ずさる。
「往生際が悪いですね」