堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
そのとき「リガウン団長」と侍女から声をかけられた。
「ここでは、私のことはどうぞレオンとお呼びください」
その言葉でこの侍女がエレオノーラであったことに気付くジルベルト。
「エレン、なのか?」
尋ねると。
「レオンです」
と返ってきた。
「どうやら、リガウン団長は自分の婚約者の顔も忘れてしまったようですね」
ダニエルは笑いをこらえるために、下を向くしかなかった。自分でもエレオノーラに彼を薦めたわけだが、この二人は面白過ぎる。真面目な顔をして言い合っていることがそんなこと。誰か適当にツッコミをいれて止めて上げないと永遠に続くと思われるそれ。
まあ、そういう意味ではお似合いの二人なのかもしれないな、とダニエルは改めて思うのだった。
「ここでは、私のことはどうぞレオンとお呼びください」
その言葉でこの侍女がエレオノーラであったことに気付くジルベルト。
「エレン、なのか?」
尋ねると。
「レオンです」
と返ってきた。
「どうやら、リガウン団長は自分の婚約者の顔も忘れてしまったようですね」
ダニエルは笑いをこらえるために、下を向くしかなかった。自分でもエレオノーラに彼を薦めたわけだが、この二人は面白過ぎる。真面目な顔をして言い合っていることがそんなこと。誰か適当にツッコミをいれて止めて上げないと永遠に続くと思われるそれ。
まあ、そういう意味ではお似合いの二人なのかもしれないな、とダニエルは改めて思うのだった。