堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
13.お出かけしちゃいました
「ダン兄さま。陛下からの呼び出し状ってなんですか。しかも明日って。急すぎませんか」
ダニエルがフランシア家の屋敷に戻って来て早々、エレオノーラからかけられた言葉はそれだった。ダニエルが帰宅したことを見つけるや否や、こうやって部屋までくっついてきている妹。
エレオノーラはすでに着替えが済んでいるのだが。
「お前の相手が相手だからだろう」
上着を脱ぎながら、ダニエルが答える。
「リガウン団長って、そんなにすごい人だったんですか?」
「お前なぁ。一応、向こうは侯爵家の跡継ぎだ。しかも、第一騎士団の団長。すごい人に決まっているじゃないか」
ダニエルはシャツを脱いだ。それでも顔色一つ変えない妹。
「だって、お会いする相手はあの陛下ですよ。私がお会いしてもいいんですか?」
ダニエルがフランシア家の屋敷に戻って来て早々、エレオノーラからかけられた言葉はそれだった。ダニエルが帰宅したことを見つけるや否や、こうやって部屋までくっついてきている妹。
エレオノーラはすでに着替えが済んでいるのだが。
「お前の相手が相手だからだろう」
上着を脱ぎながら、ダニエルが答える。
「リガウン団長って、そんなにすごい人だったんですか?」
「お前なぁ。一応、向こうは侯爵家の跡継ぎだ。しかも、第一騎士団の団長。すごい人に決まっているじゃないか」
ダニエルはシャツを脱いだ。それでも顔色一つ変えない妹。
「だって、お会いする相手はあの陛下ですよ。私がお会いしてもいいんですか?」