花笑ふ、消え惑ふ






1863年9月16日 芹沢鴨 享年34。


前川邸に次ぐ新撰組のもうひとつの屯所である八木邸にて、何者かによって暗殺。



ここにふたり、芹沢の死を悼む者がいた。

流と、────永倉新八。


周りから忌み嫌われ続けた芹沢を、最後まで純な心で慕った者たちだ。



はたしてそれを芹沢が知っていたのか、
どこまで気づいていたのか。






それを知る人はもう、いない。




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