ちょっとばかりの微熱を。
お兄ちゃん、機嫌悪い。
怖い。
涙目。駄目、泣いちゃ。
「羽瑞希、制服着崩しすぎ。」
言われて、自分の見下ろす。
「そ?」
シャンパンゴールドの、ネクタイ、ブレザーとチェックスカート。
可愛い、韓国みたい。ちょっと。
「第一ボタンは外してるし、スカート何回折ってるんだ」
「さん」
これでもすくなめ、おこられるから。
「折りすぎ。男に襲われたらどうするんだよ」
言いながら、直してくれる、私の制服。
「興味、ない。かっこいい人、いない、お兄ちゃ、より」
「そういう問題じゃなくて!!…嬉しいけど。髪の毛も、くくる位置高すぎ。」
色素薄い、明るい茶色。てっぺんでお団子作った。