*again
昨日の夜、私達はここで愛し合ってしまった。
久々に触れた優の肌はどこか冷たくて
「優っ…、好き…」
「っ、」
私がそう言っても
「俺も」だとか
「好きだよ」だとか
そういった言葉は返ってこなかった。
「……華」
苦しそうに顔を歪めて、私の名前を呼ぶだけ。
優に名前を呼ばれることは好きだ。
………好きなのに、その時だけは好きになれなかった。
今、私を抱いていること
そのことを凄く後悔しているような、
そんな顔で名前を呼ぶのだから。