*again




「優っ!」



仕事終わり。


駅に着けば、既に優の姿があって


「華。」


私に気がつくと

優しい目でニコリと微笑む。



「ごめん!待ったよね…?」

「ううん。俺も今来たところ」

「えぇ絶対嘘だ」

「嘘じゃない。ほら、行くよ」

「………うん!」


2人横に並んで向かう先は

いつものように駅近くにある居酒屋で


「優は仕事順調?」

「うん。特に慌ただしいこともないかな」

「いいなぁ…。私なんて毎日バタバタしてるよ」


こうやって月1で会っては、仕事の話をする。



それは大学を卒業してからずっと続いていて

月1で会おうと約束したわけではなく、

「次はいつにする?」っと、自然と流れでそんな風になっていた。


< 2 / 42 >

この作品をシェア

pagetop