*again
「優っ!」
仕事終わり。
駅に着けば、既に優の姿があって
「華。」
私に気がつくと
優しい目でニコリと微笑む。
「ごめん!待ったよね…?」
「ううん。俺も今来たところ」
「えぇ絶対嘘だ」
「嘘じゃない。ほら、行くよ」
「………うん!」
2人横に並んで向かう先は
いつものように駅近くにある居酒屋で
「優は仕事順調?」
「うん。特に慌ただしいこともないかな」
「いいなぁ…。私なんて毎日バタバタしてるよ」
こうやって月1で会っては、仕事の話をする。
それは大学を卒業してからずっと続いていて
月1で会おうと約束したわけではなく、
「次はいつにする?」っと、自然と流れでそんな風になっていた。