＊again

｢俺に、好意を持ってほしくなかった。

これ以上……華の気持ちに入り込みたくなかったんだ。｣


｢な、んで……｣


｢こんな事を言っといて、あの日手を出してごめん。華の気持ちを知った上でこのまま一緒にいてしまうと、いつかまたキミに手を出してしまう。


……だから、もう、会えない。｣


｢っ、｣


私は、優の苦しんでる姿を見たいわけじゃないのに。



｢………俺は、華のことが好きだよ。あの日から気持ちは変わってない。友達としてじゃなく、恋愛としてキミが好きだ。｣



でも、きっと、苦しめてるのは私なんだ。



とても嬉しい言葉だというのに、

優はずっと悲しげな顔をする。



｢前に言ったと思うけど、付き合いたいとは思ってない。…華を苦しませたくないから。俺は、華を幸せに出来ないから。｣


｢優っ…、｣


｢俺といても幸せになれないよ。

……また、きっと、同じことを繰り返す｣



苦しそうに顔を歪める優。



｢だから、もう……｣



そんな顔は


もう二度と




｢優っ！！｣




見せて欲しくない。