*again




「あとあと!」



そしてもう1つ。


優に手渡したのは、今日届いたばかりのハガキ1枚。


それは結婚式の招待状。



「優にも届いてたでしょ?」

「うん。出席する、よね」

「うん!当たり前だよ~!
月姫ちゃん達の結婚式なんだから」



てことは月姫ちゃん、仕事落ち着いたんだなぁ。

月姫ちゃんが仕事に慣れるまでは結婚式は挙げないって言っていたもんね。


想像するとニヤけてしまう。

きっと、綺麗だろうな、2人とも。



「華。」

「んー?」



ハガキに出席するという欄に丸を付けていた時



「卒業式の時、袴姿の華すごく綺麗だった」

「なに~?いきなり」



唐突のことにクスクスと笑ってしまう。


私の手が止まったからか、優は私の左手をキュッと優しく握った。

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