*again
「また着させてあげる。
今度はウェディングブーケが似合うような、白色のドレスを。」
優しく微笑む彼。
握られていた左手の薬指には
「っ……!」
きらりと輝く、シルバーリング。
「いつか、挙げようね。」
「ッ、うんっ……」
「ははっ、招待状濡れちゃうよ」
だって、仕方がないじゃん。
嬉しくて嬉しくてたまらないんだもん。
「華。」
ポタッと涙が招待状を濡らす。
でもそれは1滴だけで
「あの日、華を幸せに出来る自信がないって言ったけど、撤回させて。
俺は華を幸せに出来るよ。悲しませることも怖い思いをさせることも、これから先も絶対させないと誓う。
幸せだと毎日キミがそう思えるくらい幸せにするから─────」
溢れ出る涙は
「僕と結婚して下さい。」
優が拭ってくれる。
「わ、たしも……幸せすぎて麻痺するくらいに優を幸せに出来るよ…っ」
「ははっ、ありがとう。……でももう、麻痺してるよ。華が想いを告げてくれたあの日から、幸せすぎてずっと麻痺してる。」
私は彼の優しい目が好きだ。