お兄ちゃんが好き
第3章 彼氏

告白

 8月の初めに、
 亮からLINEが来た。

『15日空いてる?
 花火大会行こうよ。』
『いいよ。』


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
15日。

母に勧められ、浴衣を着ることにした。
髪もキレイにやってくれた。

亮とは、公園で待ち合わせだった。
公園に着くと、亮くんは待っていた。

「お待たせ。」
「孫にも衣装だなっ。」
「何それ。」
笑った。
兄が家出て以来、あまり笑ってなかった気がした。

祭り会場に行った。
地元の子たちがいた。
「あれ、亮と咲良じゃん。
 付き合ってんの?」
「バーカ」
亮は誤魔化した。
「違うって言わなくていいの?」
「ほかっとけよ。」

花火がよく見える丘に着いた。
「あのさー、咲良。」
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