お兄ちゃんが好き
私たちは、親に内緒で付き合っていた。
デートしたり、旅行に行ったりした。
兄と妹だから、周りから見られても、平気だった。
親も普通の仲いい兄妹だと思っているようだった。

高校3年生の冬。
大学受験のために、勉強していた。
兄は医大生で頭が良かったから、時々教えてもらった。

兄の家に行き、勉強をしていた。
「ねえ、親に話そうか?」
「俺の行ってる大学の看護科を受験するんだろ?
大学生になったら、一緒に住もうよ。今の家より広いことろ借りてさ。
 だから、話して置きたくて。まあ、兄弟が一緒に住むのは変じゃないけど、なんか、納得して欲しくて。
 反対されたら、駆け落ちになっちゃうかもだけど。」
「うん。じゃあ、話そう。」

兄と一緒に自宅へ帰った。
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