お兄ちゃんが好き
数日後、自宅で
「お兄ちゃん、何見てるの?」
とリビングにいる兄に話しかけた。
「ホラー映画だよ。一緒に見る?」
「うん。」
「じゃあ、電気消そうっと。」

父も母も仕事で留守だった。
部屋を暗くして、ソファーに座り、2人でホラー映画を見ていた。

「きゃー。」
お兄ちゃんにしがみついていた。
「あっ、ごめん。」

突然、お兄ちゃんにキスされた。

『え?何?』

「ごめん。咲良が可愛くてつい。」
ホントごめん。
「うん。」
気まずい感じのまま、映画を見たが、
内容が入って来なくなった。

部屋に戻り、
『キス』
『家族でするもんか?まあ、海外はするみたいだし、そんな感じ?まぁ、そういうことなんだね。』
自分に言い聞かせるように納得させた。

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