溺愛結婚は突然に〜ホテル王から注がれる、溢れるほどの愛〜
告白
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優吾さんからのメッセージに、心配になる。
朝起きてから気が付いたそれは、深夜一時半過ぎに送信されていた。
昨夜仕事で呼び出されたのが二十三時頃。それからそんな遅くまで会社にいただなんて。
しかも今日も普通に仕事しているはず。今までがどうだったかはわからないものの、明らかに働きすぎだ。
優吾さんに"気にしないでください。埋め合わせより、私は優吾さんにしっかり休んで欲しいです。働きすぎて身体壊しちゃいそうで心配です"と送り私も仕事に向かう。
休憩中に給湯室でスマートフォンを見ると、"それなら次時間が取れたら、俺の部屋来て癒してくれる?"と返事が来ていた。
その"癒す"というものがどういう意味なのか、変に意識してしまって顔を真っ赤に染め上げる。
「……ん?加賀美さん?顔赤いけど大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫ですっ!」
同僚に見られてしまい慌ててスマートフォンをしまった。
手で顔を仰いでいるうちに同僚は首を傾げながら戻っていった。
今の状況をもし優吾さんに見られていたらたっぷりとからかわれていたのだろう。
優吾さんに"私で良ければいつでも伺いますよ"と送ってからコーヒーを淹れ、また仕事に戻った。
優吾さんからの返事はしばらく無く、その日の夜中にきた。
"本当?嬉しい。じゃあ早速だけど来週の金曜の夜、俺が泊まってるホテルまで来れる?"
それに快諾すると、忘れたら困るから、と住所まで律儀に教えてくれた。