オトメは温和に愛されたい
え? それってもしかして……温和が私を好きになった時期が、私と同じような感じって……意味?
ひゃー、温和ってば、もしかして、ものすごーく私のこと、好き……だったり、しますか?
そう思い至ったら、一気に照れてしまった。
ブワッと顔が熱くなって、あまりの恥ずかしさに温和から視線を逸らさずにはいられない。
「音芽、こっち向けよ」
それなのに、温和はそれを許してくれなくて。そっぽを向いた途端にそう声をかけられて、頬に触れられた。
それで気がついたの。さっきまで私の両手を押さえていた温和の手が解かれていて、私の手は自由だ、って。
そのことに少し安堵した私は、乞われるままに彼の方を見て、思いのほか真剣な顔でこちらを見つめる温和と目があって、ドキッとする。
「はる、まさ?」
名前を呼んで、彼の視線に吸い寄せられるように、私を見下ろす温和の頬にそっと触れたら、それを合図にしたみたいに彼の顔が近づいてきた。
思わずギュッと目をつぶったら、優しく口付けられて。
息ができないようなキスになるかも?って結構構えたけれど、案外すぐに唇が離されて、代わりに耳元に温和の吐息がかかる。
「音芽、……いいか?」
低く切ない声で問われた言葉の意味が分からなくて、私はきょとんとしてしまった。
「いいって……なに?」
小さくつぶやいてから、ハッとする。
もしかして……そういう……?
「あっ、ちょっ、でもっ」
ソワソワと身じろぎながら温和を見上げたら、彼がすごく艶っぽい顔をして私を見つめ返してきて驚いた。
「温和……」
思わずその顔に見惚れて動きを止めた私に、「悪ぃ。ダメとか言われても……もう我慢できそうにねぇわ。――音芽、抱かせろよ」
ひゃー、温和ってば、もしかして、ものすごーく私のこと、好き……だったり、しますか?
そう思い至ったら、一気に照れてしまった。
ブワッと顔が熱くなって、あまりの恥ずかしさに温和から視線を逸らさずにはいられない。
「音芽、こっち向けよ」
それなのに、温和はそれを許してくれなくて。そっぽを向いた途端にそう声をかけられて、頬に触れられた。
それで気がついたの。さっきまで私の両手を押さえていた温和の手が解かれていて、私の手は自由だ、って。
そのことに少し安堵した私は、乞われるままに彼の方を見て、思いのほか真剣な顔でこちらを見つめる温和と目があって、ドキッとする。
「はる、まさ?」
名前を呼んで、彼の視線に吸い寄せられるように、私を見下ろす温和の頬にそっと触れたら、それを合図にしたみたいに彼の顔が近づいてきた。
思わずギュッと目をつぶったら、優しく口付けられて。
息ができないようなキスになるかも?って結構構えたけれど、案外すぐに唇が離されて、代わりに耳元に温和の吐息がかかる。
「音芽、……いいか?」
低く切ない声で問われた言葉の意味が分からなくて、私はきょとんとしてしまった。
「いいって……なに?」
小さくつぶやいてから、ハッとする。
もしかして……そういう……?
「あっ、ちょっ、でもっ」
ソワソワと身じろぎながら温和を見上げたら、彼がすごく艶っぽい顔をして私を見つめ返してきて驚いた。
「温和……」
思わずその顔に見惚れて動きを止めた私に、「悪ぃ。ダメとか言われても……もう我慢できそうにねぇわ。――音芽、抱かせろよ」