オトメは温和に愛されたい
「エロい声。肩紐がこすれただけで……感じたのかよ? それとも俺に見られてるから? ――お前、さっきからずっと……乳首立ってるの、自覚してる?」
言葉と一緒にじっと胸を見つめられて――。
すごくすごく恥ずかしいのに、追い討ちをかけてくるなんて、酷い……!
温和は先端が尖っていることは指摘してきたくせに、見るだけで触ってくれないの。意地悪っ!
そして、彼に対してそんなことを思ってしまう自分のことも、いやらしいことを期待しているエッチな女の子みたいで堪らなく切なくなる。
もどかしさに耐えきれなくて、潤んだ瞳で温和を一生懸命睨んだら、
「で、どうする? 俺はお前が自分で脱ぐの、期待してるんだけど?」
とか聞いてくるの。本当ずるい……。
「……温和の馬鹿ぁ。緊張してたんじゃ……なかった、の?」
苦し紛れにそう問いかけたら鼻で笑われた。
「性的経験値ゼロのお前相手に、俺がいつまでもビクビクしてたら前に進まねぇだろーが。――リードしてやろうって俺なりの優しさ、分からねぇの? それに……」
そこで一旦言葉を切ると、ニヤリと笑って私を見つめてくる。
「それにお前、俺に命令されるの好きだろ?」
うそっ!? バレてた――っ!
瞬間、全身の血がブワッと沸騰するみたいに熱くなって、思わず見開いた目端に涙が滲んだのが分かった。
「ち、違っ……!」
苦し紛れに否定してみたけれど、即座に
「違わねぇだろ? 何年お前を見てきたと思ってんだよ」
何もかもお見通しだ、と言わんばかりの口調でそう言って、「音芽。御託並べなくていいから……さっさと脱げよ」って急かされた。
それでもなお戸惑う私に、「出来るよな?」って耳打ちしてくる温和。絶対に確信犯だよね?
そう分かっているのに……。
私は彼に冷ややかに命令されると、素直に従いたくなってしまうの。
言葉と一緒にじっと胸を見つめられて――。
すごくすごく恥ずかしいのに、追い討ちをかけてくるなんて、酷い……!
温和は先端が尖っていることは指摘してきたくせに、見るだけで触ってくれないの。意地悪っ!
そして、彼に対してそんなことを思ってしまう自分のことも、いやらしいことを期待しているエッチな女の子みたいで堪らなく切なくなる。
もどかしさに耐えきれなくて、潤んだ瞳で温和を一生懸命睨んだら、
「で、どうする? 俺はお前が自分で脱ぐの、期待してるんだけど?」
とか聞いてくるの。本当ずるい……。
「……温和の馬鹿ぁ。緊張してたんじゃ……なかった、の?」
苦し紛れにそう問いかけたら鼻で笑われた。
「性的経験値ゼロのお前相手に、俺がいつまでもビクビクしてたら前に進まねぇだろーが。――リードしてやろうって俺なりの優しさ、分からねぇの? それに……」
そこで一旦言葉を切ると、ニヤリと笑って私を見つめてくる。
「それにお前、俺に命令されるの好きだろ?」
うそっ!? バレてた――っ!
瞬間、全身の血がブワッと沸騰するみたいに熱くなって、思わず見開いた目端に涙が滲んだのが分かった。
「ち、違っ……!」
苦し紛れに否定してみたけれど、即座に
「違わねぇだろ? 何年お前を見てきたと思ってんだよ」
何もかもお見通しだ、と言わんばかりの口調でそう言って、「音芽。御託並べなくていいから……さっさと脱げよ」って急かされた。
それでもなお戸惑う私に、「出来るよな?」って耳打ちしてくる温和。絶対に確信犯だよね?
そう分かっているのに……。
私は彼に冷ややかに命令されると、素直に従いたくなってしまうの。